濾過膜処理

■ 排水処理設備

膜を使った排水処理設備の特性
(1)   従来の処理方式では、排水中の有機物を微生物が分解し(活性汚泥法)、浄化された水を
  消毒して放流しています。近年、放流水の質向上や、処理効率の向上、再生・再利用が必要
  とされ、これに対応する物として、膜処理設備が増大して来ています。
(2)   膜分離処理では、活性汚泥を濾過する分離膜の濾過性能の維持が非常に重要です。
  活性汚泥は3,000~10,000(mg/l)と極めて高濃度であるため、分離膜に求められる性能として、
  汚泥に対して目詰まりしにくい特性や、強度の化学的・物理的耐久性が必要となっています。
(3)   膜濾過装置においては、高濃度の活性汚泥を膜モジュール間の狭い部分を通過させるため、
  汚泥の閉塞が生じやすくなります。汚泥の閉塞対策のため、膜の物性のみならず、膜分離装置
  内の構造面についても大幅に見直しを行い、閉塞を生じないような構造、曝気条件が得られる
  ような設計を行っています。活性汚泥は 3,000~10,000(mg/l) と極めて高濃度の溶液である事
  と、微生物の生育に充分な酸素の供給、及び分離膜への付着閉塞防止のため、大量の空気
  による曝気運転を行っています。この為、膜の表面では連続的に気泡と汚泥が流れ、汚泥が
  付着・閉塞しないような条件で運転されています。この様な運転条件であるため、分離膜には
  汚泥に対する耐摩耗性が要求されます。また、分離膜の目詰まりで濾過性能が低下した場合、
  酸、アルカリや塩素などで洗浄するため、化学的な耐久性も必要となります。
(4)   化学的・物理的耐久性に優れたテフロン(PTFE)を膜素材として選定し、さらに膜の基材として
  ポリエステル繊維をベースとする濾紙を採用しました。
(5)   テフロン膜の微細孔径は約0.2μm、膜モジュールは平板構造とし、曝気の気泡が効率的に
  流れる断面構造となっています。



■ろ過幕の種類と ろ過される物質の例





膜濾過による排水処理


従来型排水処理設備