用語集

水処理関連用語
用語 説明
pH 水素イオン濃度の逆対数
pH=-log 〔H+〕
酸性<7    中性=7    アルカリ性>
7
排水として放流される場合には、水中の生物、水環境を保護するために5.8~8.6の範囲内で放流
SS(浮遊物質量)(mg/リットル) Suspended Solidの略称汚泥中の懸濁物質量。
水に浮遊している物質で粒径2mm以下の水に溶けない懸濁性の物質。
BOD
生物化学的酸素要求量
(mg/リットル)
Biochemical Oxygen Demandの略称
水中の有機物が微生物によって無機性酸化物と二酸化炭素とに分解し安定化されるときに必要とされる酸素量。BODが高くなると水中の溶存酸素が減少し、水環境が悪化します。
COD
化学的酸素要求量
(mg/リットル)
Chemical Oxygen Demandの略称
水中の有機物などの物質を過マンガン酸カリウムで酸化するとき消費される酸素量をmg/リットルで表したものです。
n-H
ノルマルヘキサン抽出物質含有量(mg/L)
微酸性(pH4以下)としてヘキサンを加えて混合し、溶媒層を分離してヘキサン層に分配する物質を抽出した後、
約80度でヘキサンを揮散させた時に残留する物質を
ヘキサン抽出物質といいます。
ppm Parts Per,Million の略称、100万分率です。
ppmは濃度を表すもので、その表し方は重量/
体積、
体積
/
体積の2通りあります。
水の場合は前者で示され、比重を
1として考えるので
mg/リットル、あるいは /m3と示します。
DO(溶存酸素) 水中に溶けている酸素の量で、mg/リットルで表します。
重金属 比重4または5以上の金属です。
(金、銀、銅、鉄、鉛、亜鉛、アンチモン、ニッケル、コバルト、クロム、ヒ素、バナジウム、カドミウム、マンガン、水銀等)
コロイド 排水中には透明に見えても溶けていない大きな粒子があります。このような粒子はイオンや単分子ではなく、多数の分子が集まってできており、これらを総称して『コロイド』といいます。
中和 酸性やアルカリ性の強い排水に対して、アルカリや酸を添加してpH7の中性に近づけることです。通常、排水のpHは5.8~8.6の範囲内で放流しなければならないため、範囲外の場合は中和が必要となります。
凝集 粒径の小さい微粒子やコロイドは、そのままの状態では沈降分離、浮上分離が困難なため、排水に凝集剤を添加することにより、微粒子やコロイドを凝集し、分離させます。
凝集材 無機凝集材の代表的なものは、
硫酸バン土〔硫酸アルミニウム.Al2(SO4)3.nH2O〕.
PAC〔ポリ塩化アルミニウム.Aln(OH)m .Cln-m
〕.
 有機高分子凝集剤(飲料水処理には使用されない).
高分子凝集剤 架橋吸着作用が大きいため、無機凝集剤に比べフロック径が大きい。
しかしフロック強度は静電気作用で凝集された稠密な無機凝集剤に比べ、一般的にぜい弱です。
酸化・還元 酸化はある物質が酸素と結合することである。
一般にはある原子または化合物から電子を失われることをいいます。還元はその逆で、酸化された物質を元に戻すことですが、一般には原子または化合物が電子を得る反応をいいます。
酸化物質や還元物質が水域に放流されると、水環境に悪影響を及ぼすので、酸化物質には還元剤を、還元物質には酸化剤を添加して処理する必要があります。
酸化剤 電子を受け入れることのできる物質。
(塩素、次亜塩素酸ソーダ、サラシ粉、過塩化水素、
オゾン)
還元剤 電子を供与することのできる物質。
(重亜硫酸ソーダ、硫酸第一鉄、鉄くず、亜硫酸ガス等)
活性炭 種類としてはヤシガラ炭、コール炭が一般的です。
汚濁負荷量 工場などで操業の結果発生する汚濁物質の総量。
河川、海域で集まる汚濁物質の総量。
沈砂池 0.2mm以上の土砂を分離することを目的とした槽。
排水処理装置が砂などにより損なわれないようにする。
凝集沈殿処理法 排水中のSS、重金属イオン等を凝集させ、数ミクロン以上の粒子とし、沈殿させる操作法。
油分分離装置 自然に放置により浮上する遊離油分をかき取る装置。
加圧浮上
分離装置
原水に加圧空気を溶解させ、大気圧に解放すると、極めて微細な気泡が発生し、凝集されたフロックと気泡が付着してスカム状になる。これを浮上分離する装置。
急速ろ過装置 重力式分離(沈降・浮上)で除去し得なかった微量の懸濁質(フロック)をさらに除去して清澄な水を得る装置。
一般にろ材として、砂が使用されるので砂ろ過と呼ばれているが、アンスラサイト等が用いられるので粒状層ろ過と呼ばれることもある。
活性炭吸着法 生物学的あるいは物理・化学的な方法でも分離できないような微量の溶存有機物を除去する方法。
活性炭が吸着剤として優れているのは、内部に微細な細孔が無数にあり、表面積が非常に大きいためです。
活性炭吸着装置 高度処理として使用。適用範囲として有機排水の三次処理、COD対策、n-ex 対策、脱色対策として装置化されています。
攪拌槽吸着装置 粉末活性炭を用いて反応槽内の処理水に粉末炭を添加し、機械攪拌して固液接触により処理する装置です。
キレート吸着装置 塔の中にキレート樹脂が充填されており、微量の重金属を選択的に吸着する目的の装置。
イオン交換樹脂 水中のイオンを交換吸着するもの。
純水製造及び排水からの有価物の回収、微量の重金属イオンの除去などに用いられる。
陽イオンを分離する時は、カオチン交換樹脂を、陰イオンに対してはアニオン交換樹脂が使用されます。
生物的処理法 自然界に共存する種々の生物、特に微生物を利用して排水中の汚濁物質を除去したり、分解する方法です。
生物学処理は、好気性処理と嫌気性処理の2種類に大別されます。
曝気
(エアレーション)
活性汚泥法による設備のうち、曝気槽において活性汚泥と汚濁物質の接触、酸化分解のために必要な酸素の供給が行なわれること。
汚泥容量(SV) 曝気槽混合液を一定時間(通常30分間)沈殿し、
沈降汚泥部分の容量を測定し、それを全混合液量に対する割合(%)で示したもの。
MLSS
(mg/L又はppm)
曝気槽内の混合液中の浮遊物質
(SS〔Suspended Solid〕)を示します。
MLVSS MLSS中の強熱減量を示します。
沈殿・汚泥返送
・余剰汚泥
曝気槽からの混合液は沈澱槽に入ると、活性汚泥は沈殿し、上澄液は処理水として放流されます。
沈殿汚泥の大部分は再び曝気槽に返送され(返送汚泥)、余分な汚泥は余剰汚泥として引き抜かれ、汚泥濃縮槽などに導入され処理されます。
浮上分離法 排水中の懸濁物の比重が水より小さいか、あるいは比重が水に近い懸濁物に細かい気泡を付着させて見せかけの比重を小さくしたものを、水の表面に浮上させて固液分離を行なう処理法。
膜分離法 微細な穴を有する膜を通して水をろ過し、細菌、コロイド粒子などの懸濁物質や、溶解性化合物などの不純物を除去する方法。
電気透析法 かん水の淡水化や海水から食塩を製造する原理を応用した方法。主にメッキ排水処理に使用されています。
生物膜法 ろ材、接触材などの表面に好気性物膜を生成させて、生物膜間に排水を接触・循環させBODを除去する方法。
好気性処理法 酸素(空気)の存在する条件下で、有機物を酸化分解する好気性微生物のはたらきを利用した処理方法。
主な好気性処理法の分類としては下記があります。
1.生物を水中に分散させる方法: 活性汚泥法
2.生物を他物に固定させる方法: 散水ろ床法、回転板
  接触法、浸漬ろ床法、固定化担体法
嫌気性処理法 排水中の有機物の中の酸素(分子内酸素)を利用して呼吸する嫌気性微生物のはたらきを利用して、有機物を分解する方法。
消化汚泥 メタン発酵が終わった処理後の固定物を、嫌気性消化槽の底部に沈殿させ、別途処理すること。
嫌気性ろ床 押し出し流れ方式(プログフロー形)の発酵槽内にろ材を充填し、ろ材に捕捉された汚泥等の中にいる嫌気性細菌群によって処理を行う方法です。
嫌気性流動床 粒状担体に付着した嫌気性生物膜を用いてその担体をポンプ等で流動させ、排水をその中に入れ処理する方法。
PCB ポリ塩化ビフェニル、難燃性の液状物質。
水に溶けにくく油に溶けやすい。廃棄処理が困難で現在は殆ど使用されていない。
貧腐水性(oligosaprobic) 貧腐水性生物は、川の上流部に見られ、BODが低く、DOは飽和に近い。細菌も少ない。
ダイオキシン類 廃棄物の焼却などの過程で生成する物質で毒性を持つ。難分解性でその発生源は廃棄物焼却、農薬製造工程、紙パルプ製造工場、金属精錬などがある。
トリハロメタン 水道の病原菌を殺すための塩素消毒、浄水操作の塩素処理、下水処理の最後における塩素処理などにより生成されるもの。
α-中腐水性 有機物の分解が進み、底泥の色は黒くなっていない。
BODは高いが硫化水素臭はあります。
β-中腐水性 有機物の酸化が進み、DOはかなり多く、BODも低い。
アンモニウムは酸化され硝酸、亜硝酸になります。
強腐水性 有機物の流入によって、BODが高くなりDOが減少するため、嫌気的分解が進みます。底泥は硫化鉄で黒色をしており、魚類等はあまり見られず、ミズワタ、イトミミズが見られます。
短絡流 設計段階で定めた滞留時間以下で装置から水が通過してしまう現象
上向流式
嫌気性汚泥床
担体を使わず自己造粒化した嫌気性汚泥を使用してその汚泥中に高濃度の排水を上昇させて処理する方法。
赤水 貯水池が嫌気性となって、還元性となった場合、鉄、マンガンが溶解した水を配水すると発生する。